


立秋のこの日、残暑ではなく猛暑真っ只中の京都、みやこメッセにて西森先生の席上揮毫を拝見しました。
暑い!京都に、熱い会場!
オシャレな作務衣姿で登場された先生は、いつもより緊張感漂う髪型で“凛”とされていました。
『風清引神』・『夏雨染成千樹緑 暮風散作一江煙 』・『松涛忽巻三更雨 林籟俄驚六月秋』の3点を淡いブルーの単箋に青墨・羊毛の中峰で、連綿・単体と涼やかに筆を運ばれる姿に会場全体が感動しました。
特に印象的だったのは作品解説です。
他の先生方がその作品自体を解説するのに対し、それに加えて線や文字の流れなど、自分たちが大切にしている【書】、つまり故・木村知石先生、故・劉蒼居先生、そして座本大汪先生が求めている書が、何を大切にしながら創造されているのかを、懸命に伝えようとされていました。
その姿に、私は、「背負う覚悟」を感じました。
芳祥会 春本洋志